『第5回アジア臨床工学フォーラム』を実施いたしました
2021年11月6日(土)、学校法人 大阪滋慶学園、滋慶医療科学大学・大学院、アジア職業人材養成センターが主催となり、『第5回アジア臨床工学フォーラム』を実施いたしました。
アジア臨床工学フォーラムは、2012年4月に医療の安全を探究する滋慶医療科学大学院大学の誕生を記念して第1回が大阪で初めて開催されました。その後、第2回フォーラムが2016年、第3回フォーラムが2018年に、それぞれ中国で開催。2019年に第4回目の東京開催を経て、今回は第1回目以来の大阪での開催となりました。
第5回目となる今回は「アジア臨床工学の“情報科学発展と医療安全への貢献”」をテーマに、滋慶医療科学大学 医療科学部 臨床工学科の開学記念も兼ねての開催となりました。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、初の会場とオンラインによるハイブリッド形式で、会場である新大阪ワシントンホテルプラザの他、国内外152拠点から大勢の皆様にご視聴いただきました。
講演者は日本、中国、タイ、ミャンマー、バングラデシュ、ネパール、中国(台湾)の7つの国と地域の方々にご参加いただき、講演内容は同時通訳で英語・中国語の3言語に翻訳されました。
午前の部では招聘講演2演題(日本・中国から各1演題)、特別講演1演題、教育講演2演題(日本・中国から各1演題)の合計5演題、日本・中国の臨床工学技士の国家試験の歩みや臨床工学技士の現状についてご講演いただきました。
午前の部、最後のプログラムはシンポジウムⅠ。
『アジア各国の臨床工学(情報科学発展と医療安全への貢献、現状と課題、その他)』というテーマについて、日本・中国・バングラデシュ・ネパールからそれぞれご講演いただきました。
午前の部終了後のお昼休憩の時間には、多くの方が会場ロビーに展示された、日本・中国の大学・専門学校生からご応募いただいた18のポスター演題をご覧になっていました。
また、オンラインでご参加の皆様に向けて、ポスター内容をスライドショーでも配信いたしました。
他にも、会場内では臨床工学技士に関連する書籍の展示も行いました。
午後からのプログラムはシンポジウムⅡからスタートしました。『臨床工学技士の” 情報科学発展と医療安全への貢献“のグローカル化への変化』というテーマについて、日本から2演題、中国から3演題、ご講演をいただきました。
次にパネルディスカッションでは、『グローカル医療に求められる各国の臨床工学の実践』というテーマで、日本・中国・タイ・中国(台湾)・ミャンマー・バングラデシュから6名の方々に臨床工学の取り組みについてお話しいただき、意見交換を行いました。
午後の部最後のプログラムは優秀ポスター授賞式です。今回日本・中国の学生さんからご応募いただいた18のポスターから最優秀賞1演題・優秀賞1演題・日刊工業新聞社賞3演題の合計5演題に賞が贈られました。ディープラーニングを用いた研究や医療安全についてなど、今まさに医療現場で必要とされているテーマを取り入れた研究が特に高い評価を受けました。たくさんのご応募ありがとうございました。
締め括りとなる閉式の辞では中国・廣東医科大学の副学長の曽先生より、今大会の閉会のご挨拶と次回、廣東医科大学で第6回フォーラムを実施することが発表され、盛況のうち無事閉会することができました。
本大会のシンポジウム・パネルディスカッションにZoomのチャット機能にて質問をお寄せいただいた皆様、ありがとうございました。当日は時間の都合上すべての質問にお答えすることができませんでしたが、後日、アジア臨床工学フォーラムHPに講演者からの回答の掲載を予定しております。
ご参加頂いた皆様、開催にあたりご支援・協賛いただきました企業・団体の皆様、ありがとうございました。
今後も大阪滋慶学園はアジアでの臨床工学技士の資格の普及・発展のため努めてまいります。
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