「就職フェア2016」  就職マナーやコミュニケーション力アップ講座、業界セミナーなど多彩な催し

保護者会に出席し自己紹介する第一線の医療福祉現場で働く卒業生たち



5月12日(木)、大阪滋慶学園主催の「就職フェア2016」では、大阪城ホールに附属するコンベンションホールや城見ホールなど6会場に分かれて、マイナビ就職情報事業本部キャリアサポート開発課長の間瀬清吾氏らによる「就職マナー講座」や「面接対策講座」、「コミュニケーション力アップ&タイムマネジメント講座」をはじめ、「医療福祉業界セミナー」などが開かれました。また、メイン会場のコーナーでは、厚生労働省ハローワークによる「大阪新卒応援ハローワーク 就活なんでも相談」が開催されました。

また、大阪城ホールの向かいにあるホテルニューオオタニ大阪では、学生の保護者の皆様方にも理解を深めてもらうための「保護者就職説明会」を開催。医療や福祉の現場で活躍する本校卒業生が保護者の皆様の疑問に一つ一つ丁寧に答えるという、本校ならではのきめ細かい対応を行なわせていただきました。

「保護者就職説明会」 医療福祉の第一線で活躍する卒業生20名が保護者の皆さんをサポート

「保護者就職説明会」は年々、関心も高まっており、午後1時すぎからホテルニューオオタニ大阪で行なわれた同会には、前年を上回る約350名の保護者の皆さんにご参加いただき会場は満席となりました。

  • 礒橋文秀学校長

  • 浮舟邦彦総長
各校の学校長を代表して、大阪医療技術学園専門学校の礒橋文秀学校長(聖マリアンナ医科大学客員教授)が“団塊の世代”が後期高齢者になり日本の高齢化が一挙に進む「2025年問題」に触れて、「医療・福祉の業界は益々人手不足になり、当面右肩上がりになっていく」と解説。本学園理事長でもある滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は、4年前に20%強だった就職フェアでの内定率が最近では40%になり、採用する側、される側双方にとって、同フェアが重要な位置付けに成長してきたことを紹介すると共に、「在宅医療へのシフトなど医療のあり方が大きく変化しています。多職種連携や産学連携は大きなキーワードになってきます。この就職フェアは単に就職活動の場ではなく、新しい医療のあり方や健康に関する人材の在り方を考える学びの場でもあると考えています。本日は保護者の皆様にもぜひ一緒に考えていただきたい」と挨拶を行ないました。

学生の就職活動を支援するキャリアセンターから、「保護者のための就職サポートブック2016」が配られ、就職指導や学校のサポート体制についての説明が行われました。また昨年度は、就職を希望する学生数の10倍の求人票が寄せられ、大阪滋慶学園の就職率は100%まであとわずかの97.8%だったことが報告されました。また、今年度のキャリアセンターの目標として①第一専門職での就職100%、②業界との信頼関係の構築、③きめ細かな個別対応の就職指導を行っていく-などが伝えられ、その実現のために保護者の協力を求めました。

また、この日参加した保護者への就職アドバイザーとして、医療・福祉などの各専門分野の第一線で活躍する卒業生20名が駆けつけてくれました。
医療、福祉現場で活躍中の卒業生がお母さん方に就活経験談を語りました

7年前に大阪医療技術学園専門学校・臨床検査技師科を卒業し地方独立行政法人「堺市立総合医療センター」に臨床検査技師として勤める茂山かおりさんや、4年前に大阪ハイテクノロジー専門学校・柔道整復師学科を卒業し株式会社 おうみ社中 たなごころ鍼灸接骨院を経営する小久保博樹さんをはじめ、ドラッグストアの登録販売者や病院、施設、企業で働く精神保健福祉士や言語聴覚士、臨床工学技士、看護師、介護福祉士、医療秘書、社会福祉士、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、経営企画職、医薬品製造職、ロボット分野の新規開発職、鍼灸トレーナー、鍼灸師学科の教員、保育士など20名です。卒業生の皆さんは、自己紹介のあと、それぞれ保護者のテープルに加わり、就職を決定するまでの経緯や、現在の仕事の内容、待遇、やりがいなどについて具体的に説明。就職を前に悩んだことなども交えながら、保護者の皆さんからの相談に一つ一つ丁寧に応えてくれました。

キャリアセンターから就職状況などが報告されました



保護者の皆さんからの、「うちの子は専門病院に行きたいと言っているが、総合病院と専門病院では、将来のためにどちらがいいか」「勤め先を決める際に、職場のどういう点を見て就職しようと決断したのか」「こどもは1年生だが、いつごろからどういう準備をさせたらいいのか」「最近、新卒で就職してもすぐに辞める人が多いと聞いている。うちの子は飽きっぽいので心配だ」といった相談に一つ一つ自らの経験を踏まえつつ丁寧にアドバイスをする卒業生を囲みながら、お母さんたちは懸命にメモを取っていました。

保護者会のあと、大阪城ホールで行なわれている就職面談を見学、人事担当者とコミュニケーションをとるこどもの姿をやや離れた場所から目を細めながら見学されていました。

「就職フェア2016」 311の医療・福祉関連事業所と約4000人の学生が参加しました

大阪滋慶学園主催の「就職フェア2016」。病院や福祉施設、研究機関に企業など過去最高の311法人が人材を求めて参加、約4000人の学生が就活をスタートさせました=大阪市中央区の大阪城ホール



大阪滋慶学園の学生と病院や福祉施設、企業などをつなぐ「就職フェア2016~力強い足跡、未来に向かって~」(大阪府、大阪市、朝日新聞社、日刊工業新聞社、フジサンケイビジネスアイ、産経新聞社、MBS、読売テレビなど後援)を5月12日(木)、大阪市中央区の大阪城ホールで開催しました。今回で12回目の開催となり、過去最高の311の事業所(医療法人・社会福祉法人・企業など)と学生約4000人が参加しました。

年々、出展ブースも増加しており、開会式で各事業所御代表を前に、本学園理事長である浮舟邦彦・滋慶学園グループ総長は「この就職フェアで内定をいただく学生も昨年は40%を超え、大きな影響を与えるイベントとなってきました。我々が行なっている専門職業教育において産学連携は大きなキーワードになっており、医療・福祉業界から求められる人材像をしっかりとキャッチしながら人材を養成していくことが専門学校の大きな務めです。本日は学生にとっても社会と接する学びの場とさせていただければ幸いです」と挨拶を述べました。

開会式で挨拶する浮舟総長



また学校長を代表して大阪医療福祉専門学校の武田裕学校長が「この就職フェアも大きな規模となってまいりました。これも今の時代の流れとして、医療、福祉、保健が大きく期待されていることの反映だと思います。しかし医療保険制度の改定などを踏まえ、これからは、量を求めるのではなく質を求めるべきだと考えます。その意味では、事業所の皆様はこの機会に少しでも質の高い職員を求めていただき、学生諸君は自己実現できるような施設を選択し、両者がWINWINになっていただければと願っています」と述べました。

今年度は大阪滋慶学園以外の大学生や専門学校生も参加、このためタイトルもこれまでの「大阪滋慶学園就職フェア」から「就職フェア」に変更しての開催となりました。

本学園からは、大阪医療技術学園専門学校、大阪ハイテクノロジー専門学校、大阪保健福祉専門学校、大阪医療福祉専門学校、大阪医療看護専門学校の在阪5校と、今回初めて鳥取市医療看護専門学校からも参加しました。また本学園姉妹校の京都医健専門学校の学生や、他大学の学生らも参加しました。
人事担当者を囲んで真剣な表情で説明を聞く学生たち

医療施設は大阪、兵庫、京都と奈良、滋賀、和歌山、三重の近畿一円をはじめ、東京、名古屋、福岡、札幌など全国各地からご参加いただき、病院では国立、地域の大手・中核病院など131施設、また社会福祉施設や検査機関、企業などを計254のブースがメインホールにずらりと並びました。さらにサブホールでは57の鍼灸・柔道整復関係の事業所がブースを設置しました。
各ブースには、募集の張り紙やパネルも

各ブースでは、人事採用担当より、次々に訪れるリクルートスーツ姿の学生たちに、パンフレットをはじめタブレット端末やプロジェクターなどを使って、事業所の施設概要や特徴、勤務条件などについて、丁寧な説明をいただきました。

参加した学生の皆さんも、医療・福祉業界は“売り手市場”というものの、少しでも自分に合った就職先を見つけようと真剣そのもの。毎年多くの学生がこのフェアで“内定”を獲得していることから、メモを取りながら、疑問点について次ぎ次と鋭い質問を繰り出していました。
  • 続々と会場に向かう学生たち
  • 会場の外の日赤の献血ブースでは就職フェアに参加した大阪滋慶学園の学生たちが献血に協力しました
■主催:大阪滋慶学園
■後援:大阪府 大阪市 大阪府教育委員会 大阪市教育委員会 社会福祉法人大阪府社会福祉協議会 社会福祉法人大阪市社会福祉協議会 公益社団法人大阪府看護協会 公益社団法人大阪介護福祉士会 公益社団法人大阪社会福祉士会 一般社団法人大阪精神保健福祉士協会 一般社団法人大阪府病院協会 一般社団法人大阪府私立病院協会 一般社団法人日本医療法人協会 一般社団法人大阪府訪問看護ステーション協会 一般社団法人大阪府専修学校各種学校連合会 朝日新聞社 フジサンケイビジネスアイ 日刊工業新聞社 産経新聞社 MBS 読売テレビ 一般社団法人大阪府臨床工学技士会 一般社団法人兵庫県臨床工学技士会 公益社団法人大阪府柔道整復師会 一般社団法人メディカルフィットネス協会 一般社団法人大阪労働協会 公益社団法人 大阪府臨床検査技師会 公益社団法人大阪府鍼灸師会 公益社団法人大阪府鍼灸マッサージ師会 株式会社薬事日報社 株式会社薬局新聞社 一般社団法人大阪府作業療法士会 一般社団法人日本慢性期医療協会 (順不同)
■協賛/協力:大阪労働局・ハローワーク(公共職業安定所)

 
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