学校法人大阪滋慶学園5校合同入学式 1600名を超える新入生が将来の医療・福祉の守り手として“最初の授業”を受けました

2017.04.10

約3000人が参加した入学式会場

約3000人が参加した入学式会場

 共信・共進・共創2017――。今年30周年を迎える学校法人大阪滋慶学園の在阪5校合同の「平成29年度 入学式」が4月3日(月)午前10時から、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行なわれました。

大阪医療技術学園専門学校
大阪ハイテクノロジー専門学校
大阪保健福祉専門学校
大阪医療福祉専門学校
大阪医療看護専門学校

 式には5校38学科の1600名を超える新入生を始め、保護者や来賓、教職員を合わせて約3000人が出席。全員による礼に始まり、国家斉唱、各校ごとの入学生発表に続いて、5校の学校長を代表して、大阪医療技術学園専門学校の礒橋文秀学校長が訓辞を行ないました。

  • 礒橋学校長の訓辞
  • 気合のこもった浮舟総長による祝辞

礒橋学校長「共通言語として1万語の医療用語を習得して欲しい」


 礒橋学校長は、「2000年以降に生まれた皆さんは、ミレニアムエイジと言われ、100歳(centenarian)を超えて生きながらえる素晴しい世代だそうです。これからの長い人生を医療と共に歩き続けるということです」と、すさまじい医学の発達による長寿社会の到来を予測。「皆さんは、医療、福祉、介護、心理と、ジャンルは異なりますが、その熱い思いは一つだと思います。世のため、人のため、医療の道のために働くという熱い思いで入学して来られました。現在の医療は多職種連携のチーム医療になっています。他職種の人とチームを組んで訪問医療、或いは在宅医療、病院の診療と、チーム連携で取り組みます。そこには約1万語の共通の医療言語があり、習得しなければなりません。日本の医療は、2025年に向けて医療費や医療職不足の問題を抱えていますが、皆さんは日本の医療の担い手として熱い思いを持って、羽ばたいて行って下さい。そして人生をエンジョイして下さい」と激励しました。

浮舟総長「この学校を選んだ目的・目標を思い描いて欲しい」


 大阪滋慶学園理事長でもある滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は、「本日の入学式は単なるセレモニーではありません。皆さんにとっての最初の授業です」と述べ、将来の夢を描いてこの学校を選んだ目的、目標をしっかりと思い描いて欲しいと訴えました。
 また浮舟総長は、滋慶学園グループの「職業教育を通して社会に貢献する」というミッションと「実学教育」「人間教育」「国際教育」の教育理念について述べた上で、「しっかりと時間管理を行ない、学ぶことを習慣にして下さい。そういうセルフマネジメントから、チームで仕事をしていくためのリーダーシップなどチームマネジメントを身につけて、世の中に出て行って下さい」と、社会が求める高度職業人材となるための身構え、気構え、心構えについて講義。「皆さんの専門職としての仕事は、世界のあらゆる場所が職場になるのです」と、滋慶学園グループが力を注ぐ「国際教育」を通して、国際的な感性を身につけ、グルーバル人材として育って欲しいと訴えました。

米中の海外提携校からも祝辞


 海外教育提携校のご来賓からも祝辞を頂きました。米カリフォルニア州のロマリンダ大学心肺科学学部学部長のアラン・アリブーン博士からは、「両校がパートナーシップを発揮し、様々な医療問題に対処しなければなりません。皆さんは、医療問題の新世紀のリーダとして、新しい学びや、新しい挑戦、新しい役割に対して、心の扉を常に大きく開けておいて下さい。そして最高の医療職者を目指してください」とお祝いの言葉を頂きました。
  • ロマリンダ大学心肺科学学部学部長のアラン・アリブーン博士
  • 広東医科大学情報工学学院書記の鄭江敏様
 次いで、中国広東省の重点医科大学であり、合弁学科の運営など20年来の交流のある広東医科大学の劉新光副学長からの「私も5年前、交換教員として大阪滋慶学園に2ヶ月在籍しました。皆さんは私がその時素晴しいと感じた大阪滋慶学園の教育を受け、グローバルに活躍できる医療人として成長をお祈りします」という祝辞を、同大学情報工学学院書記の鄭江敏様に代読して頂きました。

元甲子園球児ら各校の新入生代表が誓いの言葉


 このあと、各学校の代表5名がそれぞれ新しい学生生活をスタートするにあたっての宣誓を行ないました。

宣誓を行なう甲子園球児の小西正亮さん(中央)ら各校の代表

 幼い頃から祖母が服用する薬の仕分けを手伝い、将来は薬に関わる仕事に就きたいと考えていたという大阪医療技術学園専門学校薬業科 西崎生純さんが最初に、「入学後は、調剤事務やサービス接遇検定などの資格にも積極的にチャレンジしながら漢方薬をはじめとした医薬品の知識を深めていき、多くのお客様から信頼される登録販売者になることを誓います」と、決意を表明しました。
 次いで、中学時代にサッカーで足の故障に悩まされた経験から、鍼灸治療も出来るスポーツトレーナーをめざすという大阪ハイテクノロジー専門学校の伊村秀斗さん(鍼灸スポーツ学科)をはじめ、すでに介護福祉士の資格を持ちながら、一人ひとりの子供の個性と関われる保育士になりたいという大阪保健福祉専門学校の片山葵さん(保健保育科)、八戸学院光星高校野球部員として甲子園出場を果たした大阪医療福祉専門学校の小西正亮さん(理学療法士学科)、東日本大震災の被災者のニュースを見て看護師をめざすという大阪医療看護専門学校の半澤菜々子さん(看護学科)がそれぞれの思いを盛り込みながら、夢に向かっての決意を力強く表明しました。

 式典1部の最後に、大阪医療福祉専門学校と大阪ハイテクノロジー専門学校のゴスペル部が、姉妹校の大阪スクールオブミュージック専門学校生とともに新入生歓迎の祝歌を贈りました。

  • OSMの学生と共に祝歌を歌う大阪医療福祉専門学校と大阪ハイテクノロジー専門学校ゴスペル部の学生ら
  • 第2部での看護学科在校生による戴帽式
  • 卒業・研究課題についての在校生によるプレゼンテーション
 文部科学省が優れた教育プログラムを実践する専門学校として認定する「職業実践専門課程」に、5校すべてが選ばれている大阪滋慶学園ではキャリア教育に力を注いでいます。高度専門職業人材を育成するために、入学前を「キャリア形成」、入学中を「キャリア設計」、卒業後を「キャリア開発」の時期として、専門教育と共に、卒業前から卒業後まで社会人として活躍していけるためのフローでの実践教育を行なっています。

もう一つの夢-卒業後にキャリアを積んで教壇に立つ30人を超える先生方が紹介されました


 第二部では、在校生や卒業生から、在学中の講義や実習、卒業研究など多彩でシステム化されたキャリア教育プログラムなどが次々と紹介されました。最後に大阪医療福祉専門学校作業療法士学科の卒業生で医療法人恵泉会浜寺中央病院に務める江藤香奈さんが生涯学習と同窓会についてプレゼンテーションし、卒業生が3万5312名が医療や福祉界などで頑張っていることや、同窓会の開催するシンポジウムや勉強会への参加を呼びかけました。その内容の濃い「最初の授業」を聞きながら、新入生たちは、自らがめざす高度専門職業人としての将来に姿を描きながら、真剣な眼差しで聞き入っていました。

  • 卒業生による生涯学習と同窓会の紹介
  • 最初の保護者会も開かれました

 最後に、大阪滋慶学園5校の教壇に立つ卒業生33名が壇上に上がり、“将来像”の一つとして、入学生や保護者に向って“自己紹介”しました。また専門学校卒業生にも滋慶医療科学大学院大学への入学資格が与えられることもアナウンスされ、30年の年月の積み重ねの大きさを見せ付けていました。

 
ページの先頭へ