「就職フェア2013」を開催―4500名が参加

2013.05.15

200事業所と学生が熱心に面談、総勢4500名が参加―大阪滋慶学園が就職フェアを開催―


会場全景会場全景

 学校法人・大阪滋慶学園(主催)は、大阪労働局・ハローワークの協賛・協力を得て、「就職フェア2013」を5月13日に大阪城ホールで開催しました。
後援は大阪府、大阪市、大阪府看護協会など。~未来の扉を開け!!~をテーマに、今回で9回目の開催となりますが、国立病院機構刀根山病院、りんくう総合医療センター、京都市立病院機構、兵庫県立尼崎病院など7機関の国公立病院に初めてブース参加をしていただきました。

 今回は病院、介護・福祉施設、整骨院・接骨院、保育園など200事業所(昨年は160事業所)がブースを構えて、約3500名の専門学校生(一部大学生、社会人も参加)との就職説明・面談に応じていただきました。事業所の方々、保護者を含めて総勢4500名が学生の進路に関して、真剣に会話するなど、会場は熱気に包まれました。


キャリア教育の一環

 この就職フェアは、各事業所の人事担当者と学生が直接面談をして、求人情報を得るとともに、各業界の現状や将来展望、求められる人材像など把握することによって、学生の自己発見、自己変革を促すことを目的としています。「実学・人間・国際」の教育方針のもと、滋慶独自のキャリア教育の一環でもあります。


職業教育を通じて社会に貢献

 開会に先立って、大阪滋慶学園の浮舟邦彦理事長は「職業教育を通じて社会に貢献するのが滋慶学園の使命であり、この就職フェアは社会人の視点で何を学ぶか。目的を持って考える一日としていただきたい」。大阪ハイテクノロジー専門学校・大阪保健福祉専門学校の近藤雅臣学校長は「希望の職業はどのようになっているのか。その現実に身をもって体験してほしい」と挨拶されました。


未来の扉を開いて

 就職フェア実行委員長の豊田百合子・大阪保健福祉専門学校副学校長は「大阪府下では9万人の看護師が働いていますが、看護師の不足が続いています。看護師は人を幸せにする仕事です。学生、参加者ともに、本日のテーマのように、未来の扉を開いてください」と開会を宣言されました。

5年間でスペシャリストを養成

 ブース参加されました国公立総合病院は「優秀な看護師を求めて初めて参加しました。特に新卒の看護師を重点的に集めています。看護師数は一応足りていますが、ワークライフバランスを考えて、採用を広げていきたい」。別の国公立病院は「5年間でスペシャリストを養成する看護師の院内教育を始めました。健康、素直、優しさが求める3条件です」という。


就職フェアは人材を求める貴重な機会

 民間の総合病院は「まず当病院の存在、特徴、良さを知っていただき、ぜひ実習に来ていただきたい」。病院と介護・福祉施設を運営する社会医療法人では「当方は看護師だけでなく、介護福祉士、理学・作業療法士など広く人材を求めています。その意味から、医療職、介護・福祉職を養成している滋慶学園の就職フェアは貴重な機会です」と、それぞれ出展理由を話していただきました。

ブース

ブース


働く自信がつきました

 これに対して、大阪保健福祉専門学校の看護学科の学生は「立派な病院が多数参加されていますので、目移りしますが、病院の特徴、違いがある程度わかりました。今後の実習先で、実践を通じて就職先を決めたい」。大阪医療技術学園専門学校の臨床検査技師科の学生は「病院の特徴や職場の雰囲気など聞かせていただいて、働いていけるという自信がつきました」と、それぞれフェア参加の意義を見出していました。


学生さんとピンポイントで面談

 また、介護・福祉施設の運営法人では「日頃、学生さんとの接点がないので、このフェアでは介護職を目指す学生さんとピンポイントで面談できます。この求人チャンスを活かしたい。何人かの学生さんと見学に来ていただく約束ができました」と、出展の成果をにこやかに語っていました。


学生300名が献血で協力

献血

 今回、大阪府赤十字血液センターとの共同開催で、地域への社会貢献の一環として“献血”を行い、約300名の学生がこれに応じました。献血に応じた学生は「私は医療職を目指しています。献血を通じて、患者さんのお役に立てるなら、嬉しいと思います」と、素直な気持ちで腕を差し出していました。



医療・介護職は重要な役割~良い人間関係を

 学科を対象に7セミナー、社会人マナー講習、進路相談コーナー、特別講演も行われました。

講演

 特別講演では、独立行政法人・労働政策研究・研修機構総務部長の田中誠二様を講師にお迎えして、「若者を取り巻く今日の就職~若者に対する能力向上と就職促進について~」と題して、お話をしていただきました。田中講師は「政府の新成長戦略のなかで、医療・介護・健康は日本の成長を牽引していきます。質の高い医療・介護サービスを安定的に提供できる体制を整備していきます」として、医療・介護分野の重要性を説かれました。

 その一方、「有望分野ですが、例えば看護師の場合は変形労働による夜勤や交代勤務、ワークライフバランスなど問題もあります」として、厚生労働省では「魅力ある職業として、職場づくり、人づくり、ネットワークづくりの観点から検討を重ねています」という。

 そして「医療職、介護職は重要な役割を果たす人材であり、良い人間関係を築いて、皆で良い職場づくりに積極的に挑戦してください」と、学生や保護者を前に激励を込めて熱弁を振るわれました。

 
ページの先頭へ