教育方針
キャリア教育を徹底ー形成・設計・開発の一貫体制ー
大阪滋慶学園は職業選択能力を育てるキャリア教育を独自に追求しています。職業倫理や職業知識、職業技法などの教育をしっかり行い、キャリア形成→キャリア設計→キャリア開発を体系的に行う組織を構築しています。専門学校入学前をキャリア形成、専門学校在学中をキャリア設計、専門学校を卒業して業界に入ってからをキャリア開発、滋慶医療科学大学院大学などに入学してからを高度キャリア開発と位置付けています。
キャリア形成では、入学希望の高校生、大学生、社会人を対象にキャリア形成のための指導を行っています。特に高校3年生や保護者向けには本学への入学の有無にかかわらず、社会人になってからを見据えたキャリアの考え方を指導する機会を設けています。さらに入学が決まった学生には、授業についていけるよう所属する学科に必要な基礎学力を入学前に学習してもらいます。
キャリア設計は専門学校在学中の教育で、講義や学内実習で職業人としての基礎知識を深めます。学外実習では実習先に出向いて、職場の雰囲気を実際に体感します。附属施設として大阪ハイテクノロジー専門学校のロボクリニックや附属整骨院、附属鍼灸院、大阪医療技術学園専門学校にも附属鍼灸センターが学内にあります。一般市民も利用できる地域の施設と学生の臨床経験の場を兼ねています。学生は利用者とより近い環境の中で実習することができます。一方、海外研修では所属する学科に直結した米国や中国の提携校に行き、海外交流を通して国際感覚を身につけます。
国家資格取得試験に臨む学生には、滋慶教育科学研究所が国家試験対策委員会を中心に本格的な対策模試を行い、高い合格率をキープしています。併せて、学生に的確な指導やアドバイスができるように教職員の研究会や学会も開き、教員の質の向上にも努めています。
キャリア開発とは社会人となってからのキャリア教育のことです。仕事で職位を上げたり管理職になるために必要なスキルや資格を身につけます。例えば、最近の医療現場は〝チーム医療〟が基本であり、医師、看護師、医療従事者などが、それぞれの専門知識を極めるだけでなく、各々の立場や意見を伝え、理解する力も必要となってきます。そういったスキルアップや人間力アップを支援する機関が、滋慶医療経営管理研究センターです。
時間・場所に制限されることなく看護師の国家試験受験資格が得られる通信教育も行っています。さらに進化したのが滋慶医療科学大学大学院です。医療安全管理をテーマに、セーフティーマネジメントとリスクマネジメントの2つの視点で病院の経営や組織づくりを考え、リーダーとなる人材を育成します。
以上のように大阪滋慶学園では、入学前の高校生から大学卒業者、本校の在学生、スキルアップを目指す卒業生、社会人、そのほかの医療、福祉、保健などの業界人まで、幅広い年齢層や立場の人のキャリアアップ支援を行い、多くの人が希望する職種に就ける体制を整えています。
この支援体制を強力に推進するため、たくさんの組織が連携し、キャリア教育を長いスパンで提供することによって、業界に必要とされる〝人づくり〟を実践し、社会発展に寄与していきます。