ご挨拶

  新型コロナウィルス感染症は今なお変異を重ねながら猛威を振るい、人類社会にとっての解決すべき最大の課題になっています。その戦いの最前線で人工心肺装置「ECMO(エクモ)」などを操作する臨床工学技士の活躍は人々の尊敬を集めています。本日ここにアジア各国から多くの臨床工学技士を始めとする医療従事者、研究者、教育者の皆様方の参加を賜り、「アジア臨床工学の“情報科学発展と医療安全への貢献”」をテーマに「第5回アジア臨床工学フォーラム」が開催できることは、真に意義深く皆様に感謝申し上げます。

  このコロナ下、AI(artificial intelligence)やICT(Information and Communication Technology)技術など科学技術の進歩に伴い、医療、福祉の現場も大きく変化しています。とりわけ臨床工学の分野は医療機器の進歩が激しく、高度化、複雑化しています。スペシャリストとしての臨床工学技士の職域は広がり、アジアの急速な高齢化の中、その存在は益々重要になってまいりました。 グローバル社会の進展の中、国境を越えて活躍できる臨床工学分野の人材育成は重要課題であります。職業資格の国際標準化の動きも出てまいりました。本年4月には、本学園に国際的な臨床工学技士の育成をめざす滋慶医療科学大学が誕生しました。今回はその新大学の開学記念ともなります。

  フォーラムは、会場とオンラインによるハイブリッド開催となりますが、学生を含めてアジアの臨床工学に係る一同が共に集い、大いに意見を交わしながら臨床工学技士の技術力や質の向上と標準化、職業資格のグローカル化を図る機会に、また課題の解決や新たな連携、つながりが出来る機会になればと期待しています。日本とアジアにおける臨床工学の技術と発展、人材の相互交流にこのフォーラムが貢献できることを願っております。   

浮舟 邦彦
第5回アジア臨床工学フォーラム実行委員長
学校法人大阪滋慶学園
滋慶医療科学大学・大学院 理事長
ウエストフロリダ大学 名誉博士

浮舟総長

第5回アジア臨床工学フォーラム 実行委員長
学校法人大阪滋慶学園
滋慶医療科学大学・大学院 理事長
ウエストフロリダ大学 名誉博士

浮舟 邦彦

ページの先頭へ戻る